ママの“疲れた”を軽くする10の方法|医師が教える今日からの気分転換術
「もう無理かも…」「ずっと疲れてる」――それ、あなたのせいではありません。睡眠の乱れ・ホルモン・家事育児の負担など、ママの毎日は“疲れやすい条件”が重なります。ここでは医学的根拠のあるセルフケアを、まず1つから実践できる形でまとめました。
最近、「ちゃんと休めた」と思えた日はいつでしたか?
まず読まれている関連記事
これから紹介する10の方法は、論文・ガイドラインに基づく“再現性のあるセルフケア”です。完璧は不要、1つだけでも十分効きます。
💬 1. 「頑張らない宣言」を家族にシェア
我慢はストレスホルモンコルチゾールを上げます。毎朝「今日は△△を手抜きします!」と宣言して、脳に“安全”を教える。家族LINEの固定メッセージにすると続きます。
🌿 2. 夜だけ“香り記憶”を使う
香りは感情中枢(扁桃体)へダイレクト。ラベンダー/ベルガモットは副交感神経↑・入眠潜時↓の報告も。夜だけ同じ香りにして「香り=休む」を条件づけましょう。
(寝室ディフューザー+枕元ロールオンが手軽)
🗣️ 3. 「疲れた」を3行で言語化
言語化は扁桃体の過活動を落とします。①今の感情 ②体の感覚 ③欲しいことを3行メモ。「今は共感だけしてね」と前置きすると、夫婦のすれ違いも減少。
💡 4. 夜は“暖色”に(青白色はNG)
ブルーライトはメラトニン抑制。夕方以降は電球色LEDに切替、寝室は間接照明へ。家族の寝つきが整うと、中断睡眠のストレスが軽くなります。
🧠 5. “夫婦脳”の違いを前提に
相手は「解決脳」で助言、こちらは「共感脳」で聞いてほしい――この非対称が摩擦に。「今日は共感で」「解決相談したい」と合図を出すだけでイライラが激減。

⏱️ 6. 16〜18時は“脳休めゾーン”を予約
疲労ピークの夕方に、5分横になる/白湯/ベランダ深呼吸を家族予定へ。Googleカレンダーで共有し、守られる仕組みにします。
🤖 7. 家事は“自動化”に任せる
いちばん効くのは判断の削減。掃除・料理・洗濯のどれか1つを機械化して、「考える家事」を1個手放す。
家電レビュー:Eufy X10 Pro Omni/
ホットクック比較
📵 8. 寝る1時間前は“画面オフ+暖色モード”
スマホはダイニングで待機、照明は暖色、動画は音声だけに。根拠まとめ:
ブルーライトと睡眠
♨️ 9. ぬるめ入浴と“温圧”
40℃×15分、または足湯+足裏の温圧で副交感神経へ。ベストは就寝90分前。入浴剤・ホットアイマスク・温熱シートも活用を。
📝 10. 5分の「未来予約タスク」を入れる
1人カフェ/ドラマ最終回/10分読書など“小さな楽しみ”をカレンダーに繰り返し予定で。叶う予定が増えるほど、自己効力感は回復します。
👨👩👧 夫にお願いしたい“具体的3タスク”
- 夕方「5分横になる」を見張り役として死守(子ども対応・インターホン含む)
- 寝室の照明・加湿・BGMの就寝ルーティンを担当(22:00自動化)
- 週1の“手抜きデー宣言”を夫から(Uber・総菜OKを“夫が言う”のが効く)
抽象的に頼まず、時刻・場所・役割を決めて家族カレンダーに共有。
まとめ
- 全部やらなくてOK。今日いちばん簡単な1つから。
- 夜は香り×暖色×画面オフで入眠を助ける。
- 家事は自動化に任せ、夕方は5分だけでも休む仕組みを。
ママの健康・メンタルケアのまとめはこちらから横断できます。
参考文献
- Riemann D, et al. The hyperarousal model of insomnia. Sleep Med Rev. 2010.
- Gooley JJ, et al. Room light before bedtime suppresses melatonin. J Clin Endocrinol Metab. 2011.
- Herz RS. Aromatherapy facts and fictions. Int J Neurosci. 2009.
- Lieberman MD. Why labeling emotions reduces distress. Trends Cogn Sci. 2010.
※一般的情報です。眠れない・気分の落ち込みが続く場合は医療機関へご相談ください。




コメント