【医師解説】インフルエンザ・コロナ・風邪の違いは?症状・検査・登校基準と抗原検査キットの活用法

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【医師解説】インフルエンザ・コロナ・風邪の違いは?症状・検査・登校基準と抗原検査キットの活用法

この記事は医師による解説を含みます。
症状が強い・長引く場合は必ず医療機関を受診してください。

インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・一般的な風邪は、いずれも発熱や咳、のどの痛みなど似た症状を引き起こします。症状だけで区別するのは難しく、最終的には検査で判定することが大切です。

とくに家庭で使用できる「抗原検査キット」は、迅速に感染の有無を確認できる便利な手段です。また、登校・登園・出勤の可否にはそれぞれ基準が定められており、自己判断ではなくガイドラインに従う必要があります。


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1. 症状の違い

風邪症状で鼻をかむ子ども
風邪症状で鼻をかむ子ども
  • インフルエンザ:急激な発熱(38℃以上)、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感。発症から数時間で一気に悪化するのが特徴。
  • 新型コロナ:発熱・咳・咽頭痛が中心。オミクロン株以降は鼻水・咽頭痛が増加。軽症も多いが高齢者や基礎疾患持ちは肺炎・呼吸不全に進行する可能性。
  • 一般的な風邪:鼻水・鼻づまり・くしゃみ・軽い咳が主体。発熱は軽度で自然に改善しやすい。

2. 検査方法の違い

  • インフルエンザ:鼻や喉のぬぐい液を使った抗原迅速検査が一般的。発症から12時間未満では陰性になることも。
  • 新型コロナ:PCR検査・抗原検査。家庭で使用できるのは「抗原定性検査キット(厚労省承認品)」のみ。
  • 風邪:特定の検査はなく、インフル・コロナが否定され臨床的に軽症な場合に「風邪」と診断される。

3. 家庭用抗原検査キットについて

抗原検査キットの結果を確認する様子
抗原検査キットの使用例
  • 使えるのはインフルエンザとコロナ(厚労省承認品のみ)。
  • 唾液より鼻腔スワブのほうが感度が高い。
  • 発症直後は陰性の可能性あり。症状が続く場合は再検査や医療機関での診断が必要。
  • 薬局・通販で購入可能だが、必ず「体外診断用医薬品」表示のある承認品を選ぶ。


4. 登校・登園・出勤の目安

登校・登園の目安を示す図解:インフルエンザは「発症から6日目以降かつ解熱後2日」、新型コロナは「発症から6日目以降かつ症状軽快後24時間」で登校可能
学校保健安全法に基づく登校・登園の目安。インフルエンザは「発症から6日目以降かつ解熱後2日」、新型コロナは「発症から6日目以降かつ症状軽快後24時間」。
  • インフルエンザ:発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止。
  • 新型コロナ:発症から5日経過かつ症状軽快後24時間以上で登校・出勤可。ただし発症後10日まではマスク推奨。
  • 風邪:法的規定なし。症状が改善し体調が整えば可。

5. 受診の目安

以下の場合は家庭での様子見ではなく速やかに受診を:

  • 39℃以上の高熱が続く
  • 強い倦怠感や呼吸苦
  • 小児で水分がとれない・ぐったりしている
  • 高齢者や基礎疾患持ちで体調急変がある
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6. よくある質問(Q&A)

家庭用抗原検査キットは信頼できる?

正しく使用すれば有用ですが、発症初期は偽陰性が出やすいです。陰性でも症状が続く場合は再検査や医療機関受診を。

インフルとコロナは同時感染する?

はい、あり得ます。冬季は両方が同時流行することがあり、診断には検査が不可欠です。

受診の目安は?

高熱、呼吸苦、全身状態の悪化、小児や高齢者の体調変化がある場合は早めに受診してください。


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まとめ

インフルエンザ・コロナ・風邪は症状が似ており検査が診断の決め手になります。家庭用抗原検査キットは便利ですが万能ではありません。症状が強いときは医療機関を受診し、登校・出勤基準を守ることが感染拡大防止につながります。




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