子どもの診察で慌てない!医師が教える「伝え方」と「NG行動」まとめ

子どもの受診での正しい伝え方を医師が解説するイメージ画像。母親が赤ちゃんを抱いて医師と話している様子。 成長発達
子どもの受診時、医師にどう伝えるのが正しい?伝え方とNG行動を医師がやさしく解説します。

【医師監修】子どもの受診、なんて伝えるのが正解?|医師が教える「伝え方」と「NG行動」

医療上の注意:本記事は一般的な医学情報です。症状が強い・長引く・急変した場合は、早めに医療機関を受診してください。

まずはこちらもおすすめ:

【まとめ】子どもの健康・発達ハブ

お子さんが熱を出したり、咳が続いたりすると、病院へ行くかどうか悩みますよね。
「どんなふうに伝えたらいいの?」「先生にうまく説明できるか不安…」そんな声をよく聞きます。
今回は、医師の立場から見た“伝え方のコツ”と“NG行動”を、やさしくお話しします。
赤ちゃんを抱きかかえて心配そうにする母親のイラスト。子どもの体調不良をイメージ。
子どもの体調変化に不安を感じるとき、受診前にできる準備も大切です。

医師が知りたいのは「変化の経過」

診察で一番大切なのは、「いつから」「どんなふうに変わってきたか」。
たとえば「昨日の夜に熱が出て、今朝は少し下がったけど食欲がない」など、時系列の流れを伝えると診断の助けになります。
逆に「熱があって、ずっとしんどそうです」だけでは、原因の絞り込みが難しくなってしまいます。

診察室で母親と子どもに優しく話しかける医師のイラスト。信頼関係をイメージ。
医師に落ち着いて伝えることで、より正確な診断につながります。

診察で伝えると良いポイント

  • 発症のきっかけ(例:保育園から帰ったら熱があった)
  • 経過の推移(熱の上下・咳の強さ・食欲など)
  • 家庭での対応(薬を使った・冷やした・様子を見ていた)
  • 家族や園の流行(同じ症状の子がいる など)

これらをメモしておくだけで、診察の時間が短くなり、より正確な診断につながります。

合わせて読まれている関連記事

診察中に気をつけたい「NG行動」

  • スマホのメモを見せずに「全部書いてます」とだけ言う
  • 医師の質問に答える前に、長い経緯を一気に話してしまう
  • 診察室で動画を撮ろうとする(記録目的でも医療情報保護に抵触)

医師は限られた時間で「何が起きているのか」を整理しています。
メモを見ながら落ち着いて答えるほうが、ずっとスムーズです。

診察後に気をつけたいこと

診察が終わって安心すると、説明内容を忘れてしまうことも。
処方内容や注意点はスマホでメモしておくと安心です。
「何日たっても熱が下がらない」「元気だけど咳が強くなってきた」など、再診の目安を医師に確認しておくのも大切です。

ランドセルを背負って登校する小学生の男の子と女の子のイラスト。
回復後の登校や登園のタイミングも大切です。

受診をためらうときは

「こんなことで行っていいのかな?」と悩むこともありますよね。
でも、受診して“何もなかった”は良い結果です。
気になるときは、遠慮せず医師に相談してください。

青と赤を基調にした病院の建物のイラスト。受診や医療機関をイメージ。
体調が気になるときは、無理せず医療機関に相談を。

まとめ(ママへ)

診察では、「上手に話そう」と思わなくても大丈夫です。
一番大切なのはお子さんの様子をそのまま伝えること
困ったときは、医師に「どう伝えたらいいですか?」と聞いても構いません。

あなたの落ち着いた一言が、診察の精度をぐっと高めます。この記事を保存しておいて、いざというときの参考にしてくださいね。

参考文献

  1. 日本小児科学会:外来診療でのトリアージと家族支援に関する提言
  2. 厚生労働省:インフルエンザ・新型コロナに関する最新の療養・就業基準
  3. American Academy of Pediatrics. Pediatric Patient-Centered Communication.
  4. BMJ Best Practice. Fever in children: assessment and initial management.

※地域・施設により運用は異なります。最終判断は受診先の方針に従ってください。

免責:本記事は一般的な情報提供です。症状や治療の必要性は個別に異なります。気になる場合は医療機関でご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました