【医師監修】その初期対応、合ってる?子どものケガ”正しい対処”まとめ|頭を打った・鼻血・切り傷・やけど
医療上の注意:本記事は一般的な医学情報です。症状や対応は個別で異なります。
意識障害・大量出血・強い痛み・広範囲のやけどなど緊急性が疑われる際は、ためらわず救急要請/受診を。
迷ったらここから。
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子どもは毎日のように転んだりぶつけたりしますよね。
「病院へ行くべき?」「まず何をすればいい?」と迷ったときに、家庭でできる初期対応をサッと確認できるよう、温度・時間まで具体的にまとめました。
🧠 頭を打ったとき

見た目が大丈夫でも、打った直後は様子をしっかり見ましょう。まずは「意識・嘔吐・けいれん」の有無を落ち着いてチェックです。
- 反応の確認:呼びかけに反応しない・ぐったり → 至急受診
- 出血:清潔なガーゼで2〜3分圧迫止血
- 腫れ(たんこぶ):保冷剤をタオルで包み10〜15分冷却(氷を直に当てない)
- 観察:6〜12時間は安静。嘔吐・頭痛増悪・顔色不良がないか確認
- すぐ受診の目安:意識障害、2回以上の嘔吐、けいれん、頭痛の悪化、異常行動 等
👉 くわしくは:子どもの頭を打ったときの受診目安|CTと被曝リスク
あると安心(頭部外傷まわり)
👃 鼻血が出たとき

びっくりしますが、多くは前方の毛細血管からの出血です。正しい姿勢と押さえ方で止まります。
- 姿勢:椅子に座らせて軽く前かがみ(上を向かせない)
- 圧迫:小鼻(鼻翼)を親指と人差し指で5〜10分間しっかりつまむ(時計で計測)
- 冷却:鼻根部や首の後ろを冷やすと血管収縮で止血が促進
- 再出血予防:当日は強く鼻をかまない/入浴・激しい運動は控える
- 受診の目安:20分以上止まらない、頻回、片側のみの持続出血、顔面打撲を伴う 等
👉 くわしくは:子どもの鼻血の正しい止め方|やってはいけない対応3つ
鼻血の応急セット
✂️ 切り傷・すり傷

昔の「とりあえず消毒」より、いまは洗って守る(湿潤療法)が基本。きれいに早く治りやすくなります。
- 洗浄:水道水20〜25℃で1〜2分しっかり洗う
- 止血:清潔なガーゼで2〜3分圧迫
- 保護:浅い傷はワセリン等で保湿し、ラップで覆って湿潤環境を保つ
- 受診:深い・止血困難・汚染が強い場合は外科受診
👉 くわしくは:傷口の消毒は本当に必要?正しい洗浄と保護の方法
創傷ケア用品
🔥 やけどをしたとき

まずはすぐに冷やすことが一番のポイント。冷却時間をしっかりとるほどダメージを抑えられます。
- 流水冷却:15〜25℃の流水で20分冷やす(氷や冷却スプレーは避ける)
- 衣服:張り付いていたら無理に脱がさず、そのまま冷やす
- 水疱:破らない
- 受診:広範囲・白くなる・関節をまたぐ場合は医療機関へ
冷却に役立つ
まとめ
子どものケガって、本当にあっという間ですよね。
「これくらい大丈夫かな」「でも心配…」と迷うのは、どのママ・パパにもあることです。
- まずは落ち着いて、「意識・呼吸・出血」の3つを確認
- 頭を打ったら:6〜12時間はしっかり観察を
- 鼻血:上を向かず、前かがみ+鼻をつまむだけでOK
- 切り傷・すり傷:消毒よりも“洗って守る”が今の基本
- やけど:迷ったらすぐに流水で20分冷やして
「どこまで様子を見ていいの?」と感じたら、早めの受診で安心を買うと思ってください。
忙しい毎日の中で、ママが慌てず動けるように、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。




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