【医師解説】Apple Watchはどれを買うべき?Series 11・SE 3・Ultra 3を健康管理の観点で徹底比較

Apple Watchを装着している人の腕の写真 ガジェット
日常生活での健康管理に役立つApple Watch

【医師解説】Apple Watchはどれを買うべき?Series 11・SE 3・Ultra 3を健康管理の観点で徹底比較

この記事は医師による医学的視点を含みます。 Apple Watch は医療機器ではありません。異常が続く・強い症状がある場合は必ず医療機関で診断を受けてください。

Apple Watch は、心拍・心電図・血中酸素・睡眠・活動量などを継続記録し、生活習慣の改善や異常の早期気づきに役立つ“腕の上の健康ダッシュボード”です。最新の Series 11 / SE 3 / Ultra 3 を、健康管理の実効性という観点で比較します。

要点まとめ(先に結論)

  • SE 3:活動量・睡眠・転倒検出・緊急SOSは網羅。まずは健康を可視化したい人に最適。
  • Series 11:SE 3の機能に加え心電図(ECG)と血中酸素(SpO₂)に対応。循環器・呼吸のリスク管理まで視野に入れるなら本命。
  • Ultra 3:Series 11相当のヘルス機能+デュアル周波数GPS・100m耐水・高耐久アウトドア/競技者や高齢家族の見守りまで徹底したい人向け。

Apple Watchで「できること/できないこと」

  • できること:心拍・心拍変動、心電図(Series 11/Ultra 3)、血中酸素(Series 11/Ultra 3)、睡眠の質・就寝/起床の一貫性、活動量(ムーブ/エクササイズ/スタンド)、転倒検出・緊急SOS、周期記録、マインドフルネス。
  • できないこと:血圧の直接測定、血糖値の測定、医学的診断。
    ※血圧や無呼吸の“確定診断”は医療機関のみ。Apple Watchはあくまでスクリーニングと生活改善の支援です。

1. 心電図(ECG)― 心房細動の“気づき”に有用

対応:Series 11 / Ultra 3(SE 3は非対応)

手首で30秒の簡易ECGを記録。医療用12誘導の代替ではありませんが、動悸・胸部違和感など発作時の自己記録→PDF共有ができ、受診時の判断材料になります。高血圧・甲状腺疾患・睡眠時無呼吸などAFリスクがある人には特に有益。

  • 心拍異常の通知と組み合わせると見逃しが減る。
  • 胸痛・息切れ・失神など強い症状があれば救急受診を。

2. 血中酸素(SpO₂)― 呼吸器の状態チェックに

対応:Series 11 / Ultra 3(SE 3は非対応)

コロナ・インフル・喘息悪化などで酸素化が低下するとSpO₂が下がることがあります。数字の単発での評価より、平時の基準値からの変動トレンドを見るのがコツ。息苦しさ・チアノーゼ・SpO₂の持続低下があれば受診を。

3. 心拍・心拍変動(HRV)― ストレス管理とオーバートレーニング対策

全モデル対応。安静時心拍は体調悪化・過労・感染兆候で上がりやすく、心拍変動はストレスや睡眠不足で下がりやすい指標。“昨日より高い/低い”という自分基準で生活を調整すると、パフォーマンスと体調のコントロールがしやすくなります。

4. 睡眠・無呼吸のヒント ― いびき/呼吸の乱れの自動検知

全モデルで睡眠ステージと就寝/起床の一貫性をトラッキング。Series 11/Ultra 3は血中酸素との組み合わせで就寝中の低酸素傾向にも気づけます。いびき・日中の強い眠気・朝の頭痛が続くなら、睡眠時無呼吸症候群の検査(PSGなど)を検討しましょう。

5. 転倒検出・緊急SOS ― 高齢者や持病のある家族の“見守り”に

全モデル対応。強い衝撃を検知すると自動的にアラート・連絡。Ultra 3は高耐久筐体と大音量サイレン、デュアルGPSで屋外の安心感が高く、登山・ラン・海辺のアクティビティまで守備範囲が広いのが強みです。

【比較表】健康機能の違い

機能 SE 3 Series 11 Ultra 3
心電図(ECG)
血中酸素(SpO₂)
心拍・HRV・ストレス
睡眠ステージ・いびき検知 ○(SpO₂連携可) ○(SpO₂連携可)
転倒検出・緊急SOS ○(サイレン/高耐久)
GPS精度/耐久 標準 標準 高精度GPS/100m耐水

用途別のおすすめ

  • まずは健康を“見える化”したい:SE 3で十分。睡眠と活動量の習慣化が最優先。
  • 家族に循環器・呼吸器のリスクがある:Series 11。心電図/SpO₂のトレンド把握まで可能。
  • 屋外活動が多い・見守りも徹底:Ultra 3。高耐久ボディとサイレン・高精度GPSで安心感◎。

血圧や無呼吸“将来の可能性”

現行モデルは血圧の直接測定は非対応。ただし各社でカフなし血圧推定の研究は進展しており、将来的に「トレンド監視」レベルの実装が期待されます。睡眠時無呼吸については、Apple Watch単体での確定診断はできませんが、いびき・SpO₂・心拍の夜間変動から受診のきっかけを作るには十分です。

うまく活用するコツ(医師目線)

  1. 平常時の“自分の基準値”を作る:安静時心拍・心拍変動・睡眠時間・SpO₂のいつものレンジを把握。
  2. トレンドで見る:1日だけの上下に一喜一憂しない。3〜7日移動平均で生活を調整。
  3. 通知の設定を適切に:心拍異常・転倒・睡眠の就寝/起床リマインダーをオン。
  4. 医療につなげる:心電図 PDFやデータのスクショを受診時に提示。説明がスムーズ。

内部リンク(関連記事)

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よくある質問(Q&A)

Apple Watchで血圧は測定できますか?

現行の Series 11 / SE 3 / Ultra 3 は腕での血圧の直接測定には対応していません。将来的な実装は研究段階です。血圧の評価や治療は医療機関で行ってください。

睡眠時無呼吸は検出できますか?

確定診断はできませんが、いびき・睡眠の質・夜間のSpO₂や心拍の変動から「兆候」に気づくことは可能です。日中の強い眠気や大きないびきが続く場合は受診を。

健康管理目的なら SE 3 と Series 11 のどちらを選ぶべき?

心電図(ECG)と血中酸素(SpO₂)まで見たいなら Series 11、まずは活動量と睡眠の可視化を手頃に始めたいなら SE 3 が最適です。

Ultra 3 を選ぶメリットは?

Series 11 と同等のヘルス機能に加え、高耐久筐体・デュアル周波数GPS・100m耐水・サイレンを備え、登山や海辺のアクティビティ、高齢家族の見守り用途でも安心感が高いです。

Apple Watchは医療機器ですか?

いいえ。診断を行う機器ではありません。体調の「早期気づき」と生活改善を支援するデバイスです。異常が続く・症状が強い場合は医療機関へ。

バッテリー持ちはどのくらい?

公称で SE 3 は最大約18時間、Series 11 は最大24時間、 Ultra 3 は最大約42時間です(使用状況で前後します)。

耐水性能の違いは?

SE 3 / Series 11 は50m耐水、Ultra 3 は100m耐水です。いずれもスキューバダイビングや高速水流には非推奨です。

まとめ

Apple Watch は診断器ではなく“早期気づきと行動変容の支援ツール”。まずは SE 3 で習慣化、循環器・呼吸のリスク管理まで見るなら Series 11、アウトドアや見守りまで含めて安心感を高めたいなら Ultra 3 を選ぶのが合理的です。データはトレンドで捉え、体調異変が続くときは医療へ。

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